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震災時のトイレ

人間にとり排泄は必要不可欠なモノだ。現在首都圏の水洗トイレ普及率はかなり高い。
水洗トイレは水の力で排泄物を押し流す。しかし、震災時には、その水が無いことを想定しおかなければならない。
家の倒壊をまのがれた人は、自宅にて各自工夫する事が出来るが、人々が多く集まる場所のトイレ問題は深刻である。
特に避難所には、さまざまな人が集まる。
男性もいれば女性もいる。
子供もいればお年寄りもいる。
体の不自由な人達もいる。
震災後、学校を避難所としてさせる場合には、即座に校舎内のトイレ閉鎖と露天掘りまたは仮設トイレの設営を行う必要がある。
水の出ない水洗トイレでも排泄に我慢出来ないモノは用をたす。一人がすればまた一人、一瞬の内にトイレは汚物の山となる。
聞いた話だが、阪神では暗闇の避難所の踊り場で我慢しきれずに用をたした人が何人もいたという。

☆アーストイレ
地面に穴を掘り、トイレを作る。
浅い穴はすぐに満杯になってしまう。深く掘ると直径も大きくなる。
側溝のように長く掘ると良い。

☆ペール缶トイレ
地中に穴を堀りペール缶やバケツなどを埋め、満杯になったら捨てにいく。
ペール缶にはいくつかの小さな穴を開けておき水気は地中にしみ込ますと良いであろう。アーストイレよりは、後始末が楽でありトイレの場所を移動させる必要が無い。

☆マンホールトイレ
道路などにある下水用のマンホールを利用する。マンホールの蓋を開け板を二本渡す。非常時に一番衛生的であり処理能力も高い。

☆仮設トイレ
行政が非常用に備蓄している。震災直後には対応出来ないであろう。

データ

人間が1日に五回(大便二回小便三回)のトイレを必要とした場合、平均大便が一回10分・小便一回3分として一人約三十分使う事になる。
二十四時間の内、七時間の睡眠を外すと十七時間の行動時間帯がある。
計算的に割り出すと
約34人でトイレ一基が必要となる。
避難所などの場合、
500人で十五基・1000人で三十基が必要となる。
また、約1メートル×約1メートルの区分けをした場合、
一基に対し約1平方メートル要する。三十基の場合30平方メートルである。
30平方メートルというと単純に考えても15メートル×2メートルの場所の確保を必要とする。
アーストイレの場合は満杯になると場所を移動しなくてはならない不便さもある。
男女の区分けも考えなくてはならない。
特に
障害者や老人にとってトイレがおっくにならないように避難所の近い場所に優先トイレを設置する事も考えなくてはならない。

[トイレの目隠し]
取り合えず穴を掘ることはスコップさへあれば簡単に出来るが、目隠しをどの様にしたらよいかが頭を悩ませる。足場用パイプを組み上げビニールシートを利用する方法や各自お風呂のフタなどを巻き付ける方法もある。
キャンプ用品の中には瞬時に作れるトイレ用テントや脱衣用テントというモノがある。予算的にはかなり安く手に入る。

[トイレの清掃]
避難所のトイレは、そこで生活する全ての人のモノのである。用を足すだけでは、不衛生極まりない。
特に学校などの避難所では、後の学校再開に対応出来るよう利用する者は考えなけれならない。
清掃は生活者を何班かに分け輪番制にすると良いであろう。
汚物は、大きい穴を掘り埋め戻す(その場合ビニール袋には入れない方が良い)、または、ビニール袋に入れ一カ所に集め処埋業者に委託するかである。
自治町会は震災に備えて避難所予定場所に設営に必要な道具や設営場所・基数を検討しておく事も大切である。

行政は防災拠点として位置づけている場所には、仮設トイレや設営資器材類の配備を考えなけれぱならない。今後、プールの近くにいくつものマンホールを作り非常時にプールの水を利用出来る簡易水洗トイレの整備も必要であろう。

設営に必要な道具

スコップ(穴掘り用)

角材(足掛け用)

足場パイプ(問仕切り用)

大工道具

ビニールシート(間仕切り用)

トイレットペーパー

ロープ

生理用品

ビニール袋(排泄物処理用)

消毒剤

ペール缶またはバケツ

目隠し・区分けの方法


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